イジワルな彼と夢みたいな恋を?
壁は明るいクリーム色の塗装剤で塗られ、床はきっとパイン材だ。
設えた家具も同じパイン材らしく、明るい温もりに包まれてる。
部屋の左側には小上がりになった和室があり、その壁には漆喰が塗られてあるみたいだった。
「キッチンにも入ってみろよ」
一ノ瀬圭太が勧める。
右手の壁沿いがキッチンになってるらしく、対面式で小さなカウンターも付いてる。
何か意味があるんだろうかと顔を眺めてから歩き、カウンターの横を通り過ぎていくと。
(これは…)
私が以前話した通りのキッチンスタイルが施されてあった。
L字型に近いA型のシステムキッチンの色はパウダーピンクで収納棚がタップリとある。
これなら上に何も出さなくてもいいし、掃除もし易くて常に清潔でいられそう。
「ここも素敵。ここで料理したい」
キッチンに立って前を向けば、リビングとダイニングと和室が見渡せる。
料理をしながら家族と話ができて、子供達も見守りながら話も聞いてやれる。
女子の……ううん、私の夢が詰まったようなキッチン。
憧れてた通りのものが、現実に目の前にある。
「住みたい…ここに…」
ぼうっとしたまま呟くと、クスッと鼻で笑う声が聞こえた。
ハッとして左側を見ると、冷蔵庫を背に立ってる一ノ瀬圭太が居て。
「な…何よ」
思わず我に返って意地を張った。
設えた家具も同じパイン材らしく、明るい温もりに包まれてる。
部屋の左側には小上がりになった和室があり、その壁には漆喰が塗られてあるみたいだった。
「キッチンにも入ってみろよ」
一ノ瀬圭太が勧める。
右手の壁沿いがキッチンになってるらしく、対面式で小さなカウンターも付いてる。
何か意味があるんだろうかと顔を眺めてから歩き、カウンターの横を通り過ぎていくと。
(これは…)
私が以前話した通りのキッチンスタイルが施されてあった。
L字型に近いA型のシステムキッチンの色はパウダーピンクで収納棚がタップリとある。
これなら上に何も出さなくてもいいし、掃除もし易くて常に清潔でいられそう。
「ここも素敵。ここで料理したい」
キッチンに立って前を向けば、リビングとダイニングと和室が見渡せる。
料理をしながら家族と話ができて、子供達も見守りながら話も聞いてやれる。
女子の……ううん、私の夢が詰まったようなキッチン。
憧れてた通りのものが、現実に目の前にある。
「住みたい…ここに…」
ぼうっとしたまま呟くと、クスッと鼻で笑う声が聞こえた。
ハッとして左側を見ると、冷蔵庫を背に立ってる一ノ瀬圭太が居て。
「な…何よ」
思わず我に返って意地を張った。