イジワルな彼と夢みたいな恋を?
ザワザワとホールに集まってる人達の声が聞こえだし、他の部署は結構参加してる人数が多いんだな…と気づいた。
(そうだよね。営業さん達はデザイナーの顔くらいは見ておかないと困るだろうし)
一緒に施主さんの家にも赴くことだってあるだろうし、その時に「誰でした?」なんて言えない。
各部署ごとに並んで就任式が始まるのを待った。
少ししたら支社長の光る頭が見えて、いよいよだな…と気を引き締めた。
カツン…と靴音が響いてそちらを向いた。
支社長のいる壇上へ一緒に上がる人を見た時ーーー
(ウソッ!どうして!?)
思わず自分の目を疑ってしまった。
小麦色の肌をしたイケメン男性が前に立ち、キリッと引き締まった表情を見せてる。
周りにいる女性社員からはウットリするような吐息が漏れ、男性社員からは諦めにも似たような声が囁かれる。
支社長はその人の学歴や職歴なんかを紹介し始め、自己紹介をするように…と勧めた。
「初めまして皆さん。一ノ瀬圭太と申します」
マイクから響く声は、確かに一昨日の夜に聞いた声と似てる。
まさか…とは思うけど、どう見ても他人の空似ではない。
目の前にいるのは間違いなく、あの「一ノ瀬圭太」だ。
一昨日が最後の出会いだと思い、後悔を繰り返したままで別れた相手ーー。
(どうしてこの人が専属のデザイナーなの?)
(そうだよね。営業さん達はデザイナーの顔くらいは見ておかないと困るだろうし)
一緒に施主さんの家にも赴くことだってあるだろうし、その時に「誰でした?」なんて言えない。
各部署ごとに並んで就任式が始まるのを待った。
少ししたら支社長の光る頭が見えて、いよいよだな…と気を引き締めた。
カツン…と靴音が響いてそちらを向いた。
支社長のいる壇上へ一緒に上がる人を見た時ーーー
(ウソッ!どうして!?)
思わず自分の目を疑ってしまった。
小麦色の肌をしたイケメン男性が前に立ち、キリッと引き締まった表情を見せてる。
周りにいる女性社員からはウットリするような吐息が漏れ、男性社員からは諦めにも似たような声が囁かれる。
支社長はその人の学歴や職歴なんかを紹介し始め、自己紹介をするように…と勧めた。
「初めまして皆さん。一ノ瀬圭太と申します」
マイクから響く声は、確かに一昨日の夜に聞いた声と似てる。
まさか…とは思うけど、どう見ても他人の空似ではない。
目の前にいるのは間違いなく、あの「一ノ瀬圭太」だ。
一昨日が最後の出会いだと思い、後悔を繰り返したままで別れた相手ーー。
(どうしてこの人が専属のデザイナーなの?)