イジワルな彼と夢みたいな恋を?
それからは本当に大変だった。
メーカーさんへの問い合わせや交渉に至るまで、全ての作業をゆとりちゃん達に教えながら行う。
定時に帰ってばかりいた主任までも巻き込んで、まるで一大イベントのような感じで仕事を進めた。
ゆとりちゃん達は時々急にヤル気を失くす。
それは何故かと理由を聞いてみれば……
「ゲームとLINEのやり過ぎで寝てないっす」
「朝から頭痛でぇ〜」
「昨夜から何も食べてないんれす」
(あんた達は子供か!?)
そうは思ったけど、なるべく角を出さないように努力した。
そのお陰か、以前よりもずっと真面目に仕事をするようになった。
「大田さん、最近優しいっすね」
お昼休みに橘君から言われ、(我慢してるだけよ!)と頭の中では思う。
この頃では五人が集まってランチタイムを過ごすことも増えた。
チームワークも良くなり、前よりかは話もし易い。
「私も主任を見習って、あまり怒らないようにしてるの」
そう話したら三人が「へぇーー」と感心したような声を上げた。
「やっぱり、それは彼氏の仕事を手伝ってるからっすか!?」
「愛の力ってやつら!」
「大田さん、羨ましい〜〜!」
おいおい…と言いたくなる。
私がいつ一ノ瀬圭太を彼氏だと認めた?
「あのね、私は一ノ瀬君とは何もないと前から言ってるでしょう!」
メーカーさんへの問い合わせや交渉に至るまで、全ての作業をゆとりちゃん達に教えながら行う。
定時に帰ってばかりいた主任までも巻き込んで、まるで一大イベントのような感じで仕事を進めた。
ゆとりちゃん達は時々急にヤル気を失くす。
それは何故かと理由を聞いてみれば……
「ゲームとLINEのやり過ぎで寝てないっす」
「朝から頭痛でぇ〜」
「昨夜から何も食べてないんれす」
(あんた達は子供か!?)
そうは思ったけど、なるべく角を出さないように努力した。
そのお陰か、以前よりもずっと真面目に仕事をするようになった。
「大田さん、最近優しいっすね」
お昼休みに橘君から言われ、(我慢してるだけよ!)と頭の中では思う。
この頃では五人が集まってランチタイムを過ごすことも増えた。
チームワークも良くなり、前よりかは話もし易い。
「私も主任を見習って、あまり怒らないようにしてるの」
そう話したら三人が「へぇーー」と感心したような声を上げた。
「やっぱり、それは彼氏の仕事を手伝ってるからっすか!?」
「愛の力ってやつら!」
「大田さん、羨ましい〜〜!」
おいおい…と言いたくなる。
私がいつ一ノ瀬圭太を彼氏だと認めた?
「あのね、私は一ノ瀬君とは何もないと前から言ってるでしょう!」