続*おやすみを言う前に
【たまには女の子から誘ってみよう!効果的な誘い方五選】
あれから、今日は課題があるからと自室にこもった。資料を読んでいるとドアがノックされ、「おやすみー。」と拓馬の声がしたのが十一時半頃。
そこから三十分粘って、私もそろそろ寝ようとベッドに潜る深夜零時。携帯のアラームをセットして、ふと気になったのでネットで検索してみたら、上記のサイトが現れた。
こんなサイトあるんだ。もし、私にも実践出来そうなものがあれば。
【①ストレートに「しよ?」と言ってみる】
一行目を読んで画面を伏せた。
こんなの無理。無理無理無理。さらっとそんなことが言えるなら何も苦労はしない。
よし、次を読んでみよう。
気を取り直して画面をスクロールする。恋愛指南のサイトも雑誌もほとんど読まないので、赤裸々に綴られる他人の恋愛事情が生々しい。
【②襲ってみる】
おおおおお襲う?!
その下の彼氏を押し倒した女の子のエピソードを読んで、あまりに高難易度すぎて、今度はサイトを閉じた。読んだところで私が実践出来そうなものはなさそうだ。
はあ、世の中の女の子はすごい。平然と言葉や態度でストレートに示せるものなんだ。むしろ出来ない私が少数派なのかな。
自覚はしていたつもりだけれど、それ以上に私の恋愛偏差値はかなり低いらしい。どうしたらいいだろう。