続*おやすみを言う前に
「食べ方やらしー。」
「へっ?」
「冗談やん。俺的には今の麻衣子でも痩せとるなあと思うから、むしろもっとふっくらしてほしいってことだけ覚えといてな。」
「別に拓馬のために痩せるんじゃないもん。」
「また俺の希望は丸無視かい。」
階段を上って少し歩けばもう家なのに、アイスの棒をコンビニの袋に入れた拓馬は、私の荷物をまた持ってくれた。
拓馬がこのままでいいと言ってくれるなら。
なんて、ころっと気持ちを変えてしまう私は単純なのかな。
さすがにこれ以上は太りたくないから筋トレは継続するけれど、アイスは解禁してしまおうかな。
明日のアイスは、私が拓馬にあーんしてあげようっと。
DAY 4. END