続*おやすみを言う前に

それはまあ置いといて、宿しか確定していないので、

「ね、旅行の計画立てよう。 雑誌とかパンフレットとかもらってきたの。」

と、本日でテストを終えて夏休みに突入した 湯上がりの麻衣子が言ったのだ。

夏になって麻衣子の部屋着は薄く短くなり、Tシャツに短パンというのが定番だ。

ソファーに転がってテレビを見ていた俺は、お風呂上がりのいい匂いを振り撒いて、つやつやした太ももを晒すその姿に思わず呟いた。


「可愛い彼女がずっと脚出してるなんて、夏ってええなあ。」


呟いたにしては声量が大きく、もちろん麻衣子の耳にも届いた。

麻衣子は俺の方を一瞥しただけで、部屋から雑誌持ってくると言ってリビングを去った。ちょっと遅ない?と思い始めた時、雑誌やら何やらを抱えた麻衣子が足首まである長さのルームパンツとやらに着替えていたのだ。
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