続*おやすみを言う前に
「もう、ほんと酔っ払い。」
「せやな。」
「しょうがないから待っててあげるから、早くお風呂入ってきて。」
照れ隠しのように叱り口調で言われて、なんやねん、やっぱうちの彼女はツンデレなんか、と思う深夜の四角い部屋。
長く暮らしていればこんな夜が一度くらいあってもいいだろう。端から見たら鳥肌立つような、麻衣子曰く変態な台詞でも、目の前にいるたったひとりの女の子が受け止めてくれるなら。
「ちゅーしてくれたら風呂入るわ。」
でも朝起きたらもう一回怒られるんやろうな。まあ、それもええか。
DAY 5. END