気づけよ…馬鹿

次は私の番

私は屋上で泣き続けた

鐘がなっても…

はぁぁ。サボっちゃった

でもこんな目で教室戻れないよね…

あ…こっちゃんに何も言わずに来ちゃった…

後から謝らないと…

バンッ…

「えっ…」

「結菜…っ!!!」

そこには怒った顔のこっちゃんが居た…

「こっちゃっ…」

こっちゃんは私に近づいて
抱きついた…

「結菜のばかっ…帰ってこないから何かあったと思って…心配したんだから…」

「こっちゃん…ありがとっ」

その瞬間また涙が出た

多分この涙は安心と嬉しい涙

それから私は蓮君の事と
図書室での事を…話した

こっちゃんは自分の事のように
頷いて真剣に聞いてくれた

「そんな事がねぇ…
でも結菜は秀太君の事が好きなんでしょ…?」

「うん…好き…です」

「ならシャキッとしないと!!
どんな答えであろうが好きなら伝えなきゃでしょ…?
私ね…今さっきなんだけど…
湊君と…付き合うことになったの!!」

「は、はぁぁぁぁ?!?!」

今さっき…?!
え…

「そう…結菜も居なくて秀太君も居ないからって2人でご飯食べててさ…
告白されたの。」

「こ、こっちゃん!!おめでとう!!.」

嬉しい。
友達の恋が実るのこんなにも嬉しいんだ!!

「うん…私はもう幸せだから良いの!!
それより次は結菜の番でしょ…?
頑張るんだよ…
私が恋愛の先生として教えてあげるから…ドンっと来なさい!!.」

「うっ…恋愛の先生って…
まぁ…うん!
良かったこっちゃん。
幸せにね!.
そーだね。私も告ってないもん
なんも伝えて無いからね
伝えなきゃ!!!」

「そうそう。
城川君の分まで幸せにならないとでしょ…?」

「そっか…うん!!」

だよね…蓮君も背中を押してくれた1人だもん。

「でもその前にマラソン大会が先だけどね…?」

「へっ?!」

「結菜知らないの…?
マラソン大会。女子男子10キロマラソン!!
前みたいに転けないようにするんだよ…??」

「う、嘘?!10キロだなんて…死んじゃう!!!死んじゃう!!」

「もう!良いじゃない!!
走って授業が潰れるなんて!!」

本当こっちゃんは走るの好きだなぁ…

「授業した方がましだよ…」

「はぁぁん?」

こっちゃんの前で走る事をけなすとかなり怒られる。
危険だぁ。

「す、すいません。
こっちゃんごめんね…
授業一緒にサボってくれて…
話聞いてくれて…大好き!!!」

私はそう言ってこっちゃんに抱きついた。

「はいはい。」

こっちゃんはそういいながらにっこりとした笑顔で笑っていた。

こっちゃんと友達に慣れて本当良かった!!
こんな友達本当早々居ないよ…
こんなに思ってくれて、優しくて
可愛くて、ありがとうこっちゃん。

私はその日友情と言うものをより深く知った。

そしてこのマラソン大会が…

私と秀太の1番大事な日になる
とは知らず。
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