気づけよ…馬鹿

修学旅行のピンチ

秀太~sid~
昨日の結菜はやばいだろ?!
本当はベットにダイブした時も理性が…ぶっ飛ぶかと思った。
だから抑えて勉強して…
でも頭が付きそうなくらい近かったり,指当たりそうだったり…
目あったりまじで俺平然よそって頑張った!!!!
本当はめっちゃくちゃドキドキしてたけど…

でも…あいつが
『嫌だ。帰りたく…ない』
なんて言うから…しかも俺の服の裾を掴見ながらとか…
可愛すぎだろ。
ギュッって抱きしめたかった
けど…抑えて。
でも進歩じゃねぇか?!
って思っちまうのもな…

今日も朝から結菜と学校に行ったけど…なんだかぎこちないかんじだったな。
まぁ…あいつも意識してんのかな?

はぁぁ。俺幸せかも!!!
結菜とまだ話せるだけでも嬉しいのにあんな事されるなんて!!
また俺の部屋こねぇかな。
って変態か!!

「今から修学旅行の委員決めるぞ」
そうそう。
この学校は1年生から修学旅行を行うんだ。
理由は色んな人との交流?!だっけな?
たしか行き先は沖縄で3日間だっけ?
俺もあんまり興味無かったけど…
今は結菜と行けると思うと楽しくなりそうだな!!
しかも班行動あるし!!
楽しくなりそーだ!

「それで今から修学旅行の委員を決めるから…まぁ実行委員だな.!
男子1人と女子1人な.
誰かやってくれないか?
推薦でも良いぞ~」
誰もやらねぇーよな。
結菜がやるなら俺もやらねぇと。
でも結菜はそんな目立つタイプじゃねぇしな。

「はーい!先生俺やる。
あ、あと俺女子推薦しても良いっすか?!」
「おお。良いぞ…」
あいつは確か名前なんだっけ?!
城川蓮(しろかわれん)だったよーな。
あいつもかなりモテるんだよなー
俺もモテる方って
俺のダチの湊(みなと)が言ってたっけな。
城川はいつも良い顔してる。
女子に対して

まぁ、俺は興味ねぇ。
好きな女だけ振り向いてくれればな…
まぁ、興味ねぇけどな

「なら、俺は結菜ちゃん指名しまーす。」

はぁ?おい。
え…
俺はすぐ結菜の方向を向いた
結菜もびっくりしたように動揺している

「まぁ、誰もいないよーだし
城川と新井頼むなー
今日2人とも帰り集まりあるからな!」

はぁ?まじかよ…
いみわかんねぇ。
くっそ…
あいつぜってぇ結菜の事狙ってるかもしれねぇ。

俺はずっと不機嫌なままだった。

馬鹿だよな

俺が気持ちを伝えれば結菜は意識してくれるかもしれねぇのに…

でも怖いんだ。

友達にも戻れなかったらって思うと…

俺もあいつみたいに結菜と実行委員したいって言えば良かったんだから…

そんな自分をとても惨めに思った。
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