神様っ!!
変身することにしました
「うーーん…なんであたしが…」

時計をチラ見すると、午後7時。

柊に呼び出された駅ビルで待っている。ここに仕事を早めに終わらせた柊が、やってくると。

「悪い。待たせた。時間ないから、歩きながら話そう」

グイッと腕を掴まれたと思えば、すたすたと歩き出す。大股の急ぎ足に、足がもつれそうになって、転びそうになる。

「ちょっと!なに、速すぎて着いていけない」

「なにって店が閉まるのは待てない」

「え?」

驚くあたしに上から声が降ってくる。

「可愛くなるんだろ?服から何から全部変えてやる」
< 19 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop