神様っ!!
結び目のついた髪にヘアアイロンを当てながら、柊がぶはっと吹き出した。今度は後ろにまわっているので、顔は見えない。

「なんでそんなコト言うの…女の子がっ」

「う…ん。なんかあたし、そういうの経験ないから、みんなキスとかしてるのかと思って」

「お前が色気がなくてモテないの、知ってる」

「元はといえば、小中高と柊がくっついて来たからだからね!友達とショッピングに行くのより、柊のが先だなんて…」

「いいだろ、別に。気の合わないヤツと居るより、ずっといいだろ……さ、出来た。トイレの鏡で見てきなよ」
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