神様っ!!
「そりゃあるでしょ、誰だって。でも、幸には教えない」
「えっ、何でそんなケチなの?」
「それは仕事とプライベートのどっちのことを知りたいわけ?」
意味がわからず、きょとんとしてしまう。それを見透かしていたのか、鏡越しの柊も苦笑いする。
「それって分ける必要があるの? どっちかだけとかあるの?」
「すごく大事なことだよ。はい、お客様シャンプー台までお願いしますね」
シャンプー台に横になると、会話か続かない。
温かいお湯で洗われている気持ち良さでうっとりしていまう。シャワーの水音、顔に乗ってる不織布とで、世界はひっそりと閉じてしまう。