神様っ!!
 そんなこんなで、あれよあれよと言う間に合コンの日程が決まってしまった。

 どうしよう初合コン……ここは恥をしのんで柊にコーディネートを頼むしかない。あと必勝法があるならそれも聞き出そう。柊ならそれなりの場数を踏んでいそうだから、モテテクとか知ってそう。祐希からも詳しく聞くとして、男目線でのモテテクは聞いて損はないはず。

 家に帰る前にコンビニに寄り道する。ホットスナックのコーナーを覗き込んでいたら、ぽんと肩を叩かれた。

「お客様、ポテトフライですか?」

 聞き覚えのある声に振り向くと、やっぱり柊だった。

「たまに食べたくなるんだよね」

 渡されたポテトフライを受け取りながら支払いを済ますと柊の手にはビールが二本握られていた。続けて支払いを済ませて、なんとなく並んで歩き出す。

「ちょっと付き合ってよ」

 お隣同士の私達はほぼ一緒の帰り道で、その途中の公園を指さして柊が誘う。
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