神様っ!!
 だからこんな悪酔いしそうな柊を見るのは初めてで、これ以上無理に飲ませるのは良くないと感じた。

「ね、何かあったの柊。あたしのほうはそんなに深刻なわけじゃないけと柊も何か悩みがあるの?」

 ビールを取り上げようとしても、がっしり掴んでいて離さない。あたしが心配するのをよそに、また大きく煽ってビールを飲み込んだ。

「べつに。幸に心配してもらうようなことなんてないから。ちょっとかわいくなったからって、もうそんなことすんの? 」

 酔っているので目はトロンとしているのに怒りが滲んでいるのがわかる。

「そんなことって…ずっと付き合う彼女には困らなかった柊からしたら、合コンしてまで付き合う相手を探さなくちゃいけないあたしの気持ちがわかる訳? 」

「わかんないよ。探したことなんてない」

「そりゃそうよね。どこ行っても入れ食い状態、選び放題だったんだから! 」
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