神様っ!!
胸にぽつりと針の穴を開けたような、寂しさがある。小さいから仕事をしていたり、祐希とご飯を食べていたりすると気にしないでいられる。
それなのに、ふとその穴からなにか零れ落ちているようで、たまらなく寂しくなる。何も気にせず話せるのなんて幼なじみの柊くらいだった。
なにかあったら頼れるのも。
それもあたしに結婚相手ができたなら、きっと疎遠になっていただろうし、離れなくてはいけなかった。だってそんなの、不誠実だから。
そこまで考えてはっとする。友情に、誠実だとかあるのかって。なんだか裏切ってはいけない、付き合うのなら誠実に……なんだかそれって……
「幸! 時間ぴったり」
「まだ10分あるじゃない」
「待ちあわせ10分前は幸時間ぴったりでしょ」
根が真面目なのでいつも約束時間の10分前には着いていることへの確認みたいだ。
「そういうところ好印象だぞ~」
「そんな気にしてる人いないってば」
それなのに、ふとその穴からなにか零れ落ちているようで、たまらなく寂しくなる。何も気にせず話せるのなんて幼なじみの柊くらいだった。
なにかあったら頼れるのも。
それもあたしに結婚相手ができたなら、きっと疎遠になっていただろうし、離れなくてはいけなかった。だってそんなの、不誠実だから。
そこまで考えてはっとする。友情に、誠実だとかあるのかって。なんだか裏切ってはいけない、付き合うのなら誠実に……なんだかそれって……
「幸! 時間ぴったり」
「まだ10分あるじゃない」
「待ちあわせ10分前は幸時間ぴったりでしょ」
根が真面目なのでいつも約束時間の10分前には着いていることへの確認みたいだ。
「そういうところ好印象だぞ~」
「そんな気にしてる人いないってば」