兎ちゃんは、無口な先輩の餌食に
好きだよ
バイト先のカフェの近くの公園
「...話ってなんですか?」
こっちを見ないで
ブランコに乗って下を向いたままの睦月
そんなに俺のこと嫌いなのか....
好きなやつが自分を見てくれないってこんなに辛いんだな
「あのさ、俺・・・」
「俺、睦月のことが好きだ」
「今さら、言っても遅いかもしれないけど。
俺、睦月に告白された時、自分の気持ちが分からなくて。
分からないまま、返事して自分の気持ちに気がついてやっと、
自分が睦月のこと好きなんだって自覚して
信じてくれなくてもいい。ただ、気持ちは伝えたかったから」
「.....今さら言っても遅いよな。ごめんな、俺のこと......もう好きじゃないよな....」