毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
思い思われ
光君の部屋に立ち、ノックをせずにそっとドアを開ける。
光君の匂いにつつまれて
一瞬クラっとした。

―――ああ、間違いなく、光君の部屋だ


1週間ぶりに会う光君は
窓際にあるベットに横たわり、息をしているのかさえわからないほど、弱って見えた。

光君。。。

私は音をたてないように、そうっとベットに近づく。

窓側を向いて横になっている光君。
よく見ると、布団が上下に動いている。
光君が確かに呼吸をしていることを確認し、
私は膝をついてしゃがみ込んだ。
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