毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
『私がお腹こわしたとき、光君もポカリ買ってきてくれたね。あのときはびっくりしたな。急に光君が現れて』

「びっくりしたのはこっちのほうです。
 駅にいたら美月さんが見えて、近づいてったら急に倒れて・・」

『ヤダ・・そうだったんだ』

2人で目を合わせ、くすっと笑う。

「美月さん、あいつ・・」

『しっ』

私は光君の口元に指を立てる。

『余計なことは、考えないで。
 早く直して、学校に、来て』

光君は、私をみつめたまま
ウン、とうなづいた。
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