毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
タイミング
12月


翌日、私たち3年生は始業前授業というのがあって、いつもよりも早く学校に行き、1時間目が始まる前の1時間、苦手な教科を選択し、授業を受けることになっていた。

教室に入るとリカコがいた。

「おはよ、美月。
 寒いねー。暖房、さっき入ったんだよ~」

『はよ。』

「そういえばさ。
 美月んちに、カズキ、行ったんだって?」

『な、何で知ってるの!?』

「情報ツウですから。
 なんでも知ってるんですっ」

『もうサイアクだったよ』
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