毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
階段を降りて下駄箱に向かう。

シーンと静まり返った廊下に
私の靴音が鳴り響く。



光君は
いつかのように
下駄箱によりかかって
右手で皮のカバンを右肩にかけ
俯いて立っていた。

思わず下駄箱の裏に隠れる。
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