毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
翌日。朝7時30分から募金箱を持って
正門の前に立つ。
隣には、三ツ矢君。

「お願いしまーす」
『お願いしまーす』

8時近くになると、登校してくる人も
増えてくる。箱は相変わらず軽いけど
それでも入れてくれる人だっている。

―――さすがに1時間はキツイな

「寒くない?」
鼻をすする私に笑顔の三ツ矢君。

『少し。でも、大丈夫です』

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