毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
「はい、カイロ。どうぞ」

『わっ。うれしい!』

そこへ、登校してきた光君が通りかかる。
横目でチラリとこっちを見て
私の前に立つ。

えっ

ポケットから、小銭を取りだし
チャリチャリンっと
箱に入れる

『あ・・りがと・・ございます』

「広瀬、ありがとなっ」

首を軽くかしげ、下駄箱へと消えていく。
< 158 / 199 >

この作品をシェア

pagetop