毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
「(声大きめで)そういえば美月、大学決まったんだって?」

『え?うん・・ソレ、前に話したじゃ・・』

「おめでとう。よかったね」

『う、ん・・ありがと』

―――決まってすぐにリカコに報告したのに
  何を今さら・・・
  まさか。
  光君に聞こえるように?

「あ、それから。
 カズ、ケガして休んでるらしいよ」

『ケガさせた、じゃなくて?』

「そう。誰かに一発殴られたらしい」

『自業自得だね。バチが当たったのよ』

そう言って私がお水を一口のむと
リカコはニヤっと笑った。

『何?』

「別にーーー」

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