毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
2人無言のまま保健室へ向かう。

光君の首元に回した
ぎこちないほどの私の腕が
遠慮がちに光君に触れる。


「苦しいんですけど」

『あ、ご、ごめん
 ・・・重いでしょ、もう、降ろして」

「降ろしません」

『でもっ』

「鼻血、止まってないでしょ」

『あ うん・・まだ・・』

「じゃあ、少し黙ってて」
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