毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
「ひどいのは美月さんの方です!
 勝手に勘違いして
 勝手に落ち込んで
 勝手に僕を悪者にして。
 ったく・・

 どれだけっ!
 どれだけ僕が
 探し回ったと思ってるんですか?
 見てください、僕をっ!!」

私はゆっくりと。でもしっかりと正面から
光君を見た。

髪の毛から滴る雨。
走ってきたからなのか、汗とも雨もと見える滴が流れている。
ズボンも
ブーツも
びっしょびしょ。

私と・・同じだった。
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