毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
シンプルというか。
殺風景というか。

何もない部屋。

だだっ広い部屋が広がっていて、
窓際にベット。
中央にソファ。
床に、直に、テレビが置いてある。
だけの、部屋。

「姉ちゃんが、仕事で家に帰れないとき、寝るためだけに借りてる部屋」

『へ・・え・・』

「座って待ってて」

光君はそう言って、クローゼットを何やらごそごそ探りはじめた。

「はい、これ。」

手渡される洋服。
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