毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
「下心、バレバレですよ」

そう言って、光君は私を起こし、
「さ、お茶、飲んでください。僕も着替えてきます」

と、バスルームに消えていった。
「危なかった」と、聞こえたような気がした。

2人っきりの密室。
魔法の空間みたいに、一気に光君との距離が縮まったような気がする。
相変わらずの毒舌だけど
時折見せる光君の素の部分、や。
吸い込まれてしまいそうな真剣なまなざしに

ドキドキしたり
戸惑ったり
きゅんってしたり。

私はまったく、光君に振り回されっぱなしだな。
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