毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
光君も、私たちと同じように
がっつり3年生女子たちに囲まれ
カシャカシャと写真を撮られまくっていた。

「すいません、どいてください」と、光君の唇が読めた。

あれじゃ、逃げれないよね・・
って、私もだけど・・・
一緒に写真、撮りたかったな・・

光君と、目が合う。
お互いに、お互いの状況を理解し、
思わず笑みがこぼれた。
光君も、笑う。


―――やっぱりカッコイイ。
デニム調のウエスタンシャツを第2ボタンまで開け、
ブルージーンズに派手めのバックルがついたベルト。
テンガロンハットを深めにかぶり
足元は履きこなしたウエスタンブーツ。

見なくてもわかる。
カッコいい。
ああ、そりゃ囲まれるでしょうよ。
女子たちが
放っておかないでしょうよ。

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