毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
ぎゅって、抱きしめられる。

リズムを打ち始めた私の心臓は
もう、止まらない・・止められない・・
だってこんなにも
光君が近い。
体温も
匂いも
心臓の鼓動も
全て私と 一体となる

「大丈夫? 
 ケガとか、しませんでしたか?」

『大丈夫だよ。光君こそ、
 もみくちゃだったじゃない』

「僕は一応男なんで、あのくらい、
 なんてことありません」

『そか』

抱きしめられたまま、
光君が耳元で話すもんだから
くすぐったいような
何ともいえない感じがしてきて
私は言葉がでなくなった。
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