毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
その場に一人残った私は、ぎゅっと目をつぶった。

そうすれば、私に背を向けて帰っていく光君の後姿を、忘れることが出来ると思ったから。

でも、強烈にその後姿は私の目に焼き付き、消えてはくれなかった。

どうしてこうなっちゃうの?
何が悪かった?
どうしたらよかった?

どうしてほしかった?
なんて言えばよかった?

全てはもう
終わったこと。
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