毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
「なんか。うらやましいよ」
『何が?』
「知らないの?広瀬君、年上からも年下からも、結構モテるんだよ」
『げっ。どこのもの好きよ』
「そんなこと言うの、美月だけだよ。
毒舌プリンス、って言われてんだから。カッコいいけど毒舌、ってね。
良く考えてみて。広瀬君、学年じゃトップレベルで、次の生徒会長候補でしょ。それに、バレー部ではエースアタッカーだよ」
『・・へぇ~毒舌プリンスねぇ・・
確かにそうかも。』

苺のショートケーキをつつきながら、広瀬君のアタックする姿をイメージし、ぶんぶんと首を振る。
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