トドケ 〜片思い〜
それからは私は覚えていない。

たぶん、ぼーっとしててレシーブすることもないまま終わったんだと思う。

私は試合が終わって父の元へ向かった。

「あ、お父さん…」

「なにやってるんだ!!!」

「本当にごめんなさい…
あんなにお父さんが教えてくれたのに…」

「お前…俺の立場わかってるのか?」

「え…?」

「昔世界でも活躍したテニスプレイヤーの娘がこんなんだなんて!!
俺はもう誰にも合わせる顔がないよ…」

父は私のことなんか気にしていなかった。
自分のことしか心配していなかった。
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