恋涙~初恋だから~
第1章 初恋
『ドキッ』
一瞬のときめきだった。

私の住んでいるところは本当に田舎で、
出会いなんてそうそうない。
そう思っていた…

私の学校は、人数減少のため4校が合併して作られている。

私はそんな学校に4月、入学した。
待ちに待った中学校生活。
小学校のときの友達とも同じクラスに
なって、順調に思えた。

友達と同じクラスになっても、どうもクラスに馴染めなかった。

唯一の友達は他の人と仲良くなって
より孤立した。

だけどその友達とは、同じ部活になって
いまでも仲はいい。

だが、私にとっては憂鬱な学校生活となってしまった。
      

 




入学して2カ月くらいたった。
クラスにもどこか最初の頃より
馴染んできた。

ーそして部活。
私の部活は、例年より入る人が多かった。
男女とも10人は超え、仲のよい部活だったと思う。多分だ。

そしてその部活こそがあの人との
出会いだった。

その人とはクラスが違い、部活くらいしか
見られなかった。

それでも同じ部活にいることが、私はには
運命だと思った。

ただただ嬉しかった。

しかし、誰にも言えなかった。

いまでは分からないけど、恥ずかしかった
んだと思う。

だって、初恋だったから。
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