全てをこの風に乗せて
一樹の話では羽柴花織は有名らしかった。

と言っても初等部と中等部の時の話で…

高等部では人数も多いため

噂にならなかったらしい。


「俺は中等部からここだからなw」

一樹はどやっとペンで
書いてやりたいくらいのどや顔だ。



「同じクラスなのに知らなかったな…」

「えっ!?」

えって、え?


「うちのクラスなのか!今!?」



一樹が食い付いてきた。


「それ、知らなかったのかよ!」


「知らねーよ!どこ情報だよ!」



チャイムが鳴り、一樹は

マジかよ、知らねーよとぶつぶつと

呟きながら席に帰っていった。
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