君の星、僕の星
「おめでとうございまーす。」
扉を開けた松田先生がひょこっと顔を覗かせると、なぜか教室内に爆笑が起きた。
照れたような笑顔でスーツ姿の先生がゆっくりと入ってくる。
「皆さん、お久しぶりです。松田です」
「先生、卒業式も見てたのー?」
「見てたよ。ただ寝坊して、正面入口からは入れなかった!」
「何やってんだよ!」
男子が先生を茶化し、また皆が一斉に笑う。
……相変わらず抜けてるんだから。
私のため息は、皆の笑い声にかき消される。
その声がおさまるのを待って、松田先生は教室内を見渡した。
「えー、改めて卒業おめでとうございます。半年前まで一緒に勉強していた皆さんの門出を祝う事が出来て、本当に嬉しく思います。実は僕も4月から教師1年生です。新しい場所で、皆さんの事を思い出しながら何とかやっていきます。皆さんも頑張って下さい。」
教室に拍手が満ちていく。
絶妙のタイミングで、一緒に委員長をやっている柿谷くんが立ち上がった。
「そんな松田先生にサプラーイズ!」
扉を開けた松田先生がひょこっと顔を覗かせると、なぜか教室内に爆笑が起きた。
照れたような笑顔でスーツ姿の先生がゆっくりと入ってくる。
「皆さん、お久しぶりです。松田です」
「先生、卒業式も見てたのー?」
「見てたよ。ただ寝坊して、正面入口からは入れなかった!」
「何やってんだよ!」
男子が先生を茶化し、また皆が一斉に笑う。
……相変わらず抜けてるんだから。
私のため息は、皆の笑い声にかき消される。
その声がおさまるのを待って、松田先生は教室内を見渡した。
「えー、改めて卒業おめでとうございます。半年前まで一緒に勉強していた皆さんの門出を祝う事が出来て、本当に嬉しく思います。実は僕も4月から教師1年生です。新しい場所で、皆さんの事を思い出しながら何とかやっていきます。皆さんも頑張って下さい。」
教室に拍手が満ちていく。
絶妙のタイミングで、一緒に委員長をやっている柿谷くんが立ち上がった。
「そんな松田先生にサプラーイズ!」