君の星、僕の星

「佐藤さん、ありがとー!」


松田先生がおどけた調子で私から賞状を受け取ると、盛大な拍手が湧き起こった。


「みんなもありがとな!!」


先生は賞状を皆に見せるふりをしながら
さり気なく私の顔を隠してくれた。


盾の代わりになった賞状の裏側で、こっそり耳打ちされる。




「……笑えよ、バカ。」




笑えねーよ、



……ばか。
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