君の星、僕の星
右の足首。

黒いハイソックスの下で、昨日貰ったアンクレットが冷たく肌に触れるから
余計に涙が止まらなかった。


魚の付いた部分が不自然に膨らんでいるのが見える。

初めて破った校則。




「先生……」




生徒からスマートフォンのカメラを向けられピースサインで応える先生に、私の声は届かない。



先生、


ねぇ先生。



少しだけでも
私のこと好きだった?
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