君の星、僕の星
「何の用だったの」

「ん?連絡先教えてくれないかって。三年生だって」


アヤはサラリと言って俺の隣に並ぶ。


「教えたの?」

「メールアドレスだけね。ほら、早く次の教室行こ。」



……何だろう。


アヤのこの無防備さも
隣を歩いているだけで感じる、周囲からの視線も

全部いつも通りのはずなのに



どうして今日だけ、こんなに癪に障るんだろう。
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