君の星、僕の星
いつも能天気な彼女の、今にも消え入りそうな声。

瞬間、なぜか腹が据わった。



「……別にいいじゃん。誰に嫌われても」



アヤが顔を上げる。



根拠はない。確証もない。
所詮、気休めでしかない。


でも今日の俺はツイているはずなんだ。


ならば、言うしかないだろう?




「俺がお前を好きなんだから。それでいいじゃん」



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