君の星、僕の星
シャワーの水が床を打つ音が、遠くで聞こえる。


皺の寄ったシーツの海に投げ出されたまま
眠たくないのに、体が動かない。


どうしてホテルの枕ってこんなに膨らんでいるのだろう?

じいんと痺れた頭で考える。



ベッドサイドに置いてあるスマートフォンの明かりが、薄暗い室内を照らした。

たった今受信したメッセージを確認しようと体を起こす。



『今バイト終わった。うち来る?』



「……『今日は』、」
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