君の星、僕の星
「達也の家、久しぶりー。」
靴を脱ぎながらそう言って、先に部屋に上がり込んだ。
ガチャン、と鍵の閉まる音が後ろから聞こえる。
冷えきったワンルームのそこかしこから達也の生活の匂いがする。
「三年生になって授業減ったら、あんまり学校で会わなくなったもんね?ゼミも離れちゃったし。」
達也は何も言わない。
ただ足音だけがゆっくりと近付いてくる。
「どうする?晩ご飯すぐ作、」
振り返ると同時に抱き寄せられた。