君の星、僕の星
「え?」

「時間を無駄にさせた事は間違いないからさ。今までのお礼に取っといて」


瀬戸さんは緩みきった笑顔で私にそう言った。


……何それ?



『大切な人にも後悔するような態度をとってしまいそう。』



ふいに、占いの一文が頭の中に蘇る。



大切な人って
誰?


私が本当に大切にしなくちゃいけないのは、誰?



「……バカにしないでよ!!」



瀬戸さんの顔に封筒を投げつけ、車を降りて全力で走った。
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