君の星、僕の星
アヤと出会ったのは、とあるホテルで開かれた飲み会の場だった。
贔屓にしてもらっている取引先の担当者から誘いがあり、社を代表して渋々参加したのだ。
「いかがですか?」
彼女は俺に近付いてきてにっこり微笑み、器用にビールを注いでくれた。
聞けば女子大生だという。
コンパニオンなんかしているから遊び好きの軽い女なのかと思ったが、外見を誉めると照れ笑いを浮かべながらお礼を言われた。
やたらと露出の多いコンパニオンのユニフォームから覗く瑞々しい肌。
華やかな外見とは裏腹の純真な内面。
少し話しただけでそのギャップに惹かれ、つい電話番号を渡してしまった。
家で待っている妻の顔は頭をかすりもしなかった。