この中に、殺人鬼がいます。
頭の中は?でいっぱいだ。

だって、俺は正しいことをしたんだから。

そんな俺の考えを見抜いたのか、若槻が嘲笑うようにこう言った。

「ヒツジが殺人鬼であった証拠は?証拠がないならダメだと、さっきそう言っただろう?

証拠がない__つまり無実のヒツジと鈴紗を殺したお前が、殺人鬼だろう?」


目の前が......真っ暗になった。

「そんなわけない...、そんなわけ...」

だれも、俺を助けない。

それは俺が...殺人鬼だから?

だから誰も...俺をそんな目で見るのか?


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