如月探偵事務所‼︎①〜謎の力と仲間達〜
不思議
えっと…
そろそろ見えるはずだけど…
辺りを見渡しながら歩き続けてると
小さい会話が聞こえた
「やめて下さいっ」
ん?
右側の路地から聴こえる…?
恐る恐る中を覗くと
小さく可愛い男の子が
3人の学ランヤンキーに絡まれてた。
え。これって…
「いいから金出しなって」
1人のヤンキーが言った
あぁ。これがカツアゲですか…
初めて見た…。
驚きと同時に恐怖が込み上げてきた。
あぁ〜馬鹿。
そのまんまスルーすればよかったのに
なんでこんなのに気がついちゃうかなぁ
絡まれる前に逃げよう…。
可愛い子…ごめんなさい
私にはどっかのヒロインみたいな
勇気を持ち合わせていないもんでして…
心の中でそう謝りながら
ゆっくりと後ずさりをしていくと
パキッ
音が鳴った瞬間
サーッ と
体の血の気が一気に引いたのが分かった
こんな時にこんな漫画みたいなことある?
足元を見ると
折れた小枝。
前を見ると…
じーっ
こちらを見ているヤンキーさん
見。見つかった…
終わりだ…ヤバイ…金ない…
って事は私…売られるんじゃ…
「あぁん?」
1人のヤンキーが私に近づいてくる
私はゆっくり後ずさりながら
咲奈「私は売れませぇぇぇぇぇんっ」
そう言うとダッシュで
左の路地へ入っていった
ヤバイヤバイヤバイヤバイ
死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
ギャァァぁぁぁぁぁぁぁぁ
頭はパニック状態。
足は一般の速度があるかも分からなくて
病み上がりで、
なのに元々体力はない方の私
対するは
高校生らしきヤンキー。
男の人で戦い慣れてるはずで
体力はあると思うし…
しかも3人って…
え。3人って
挟み撃ちされたら終わりじゃ…
気がついた時にはもう遅かった
目の前から赤いモヒカンヤンキーが
立ちはだかった。
後ろには青と黄色のモヒカンヤンキーさん。
何かケンシ◯ウみたい…
ってそうじゃなくて‼︎
私、ニコニコマートへ
行くだけだったはずなのに
物凄くピンチです…