如月探偵事務所‼︎①〜謎の力と仲間達〜
退院
何日かたって私は退院した。
その間、あの人達も
実を言うと友達も来なかった。
来たのはお兄ちゃんだけ。
お兄ちゃん「咲菜‼︎大丈夫か⁇
何食いたい?どこ行きたい?
俺がどこでも連れて行ってやるよ‼︎」
子供っぽい笑顔で無邪気に言う。
咲「うぅん。どこでも大丈夫。」
お兄ちゃんの名前は
如月 翠 KISARAGI MIDORI
現役大学1年生。
我ながらお兄ちゃんは
イケメンだと思う…。
私もお兄ちゃんに似たかった…。
少し茶色い髪で癖っ毛。
チャラそうなのに、ピアスは開けず…
意外に真面目な性格…。
料理が得意で、将来の夢はシェフ‼︎
なのに小学校からバスケをしていて
筋肉は凄いある…。そして誠実。
うん。悪い所はあるのだろうか
昔からお兄ちゃんの恋人の話は
聴いたことがない。
絶対モテると思うのに…。
翠「何行ってんだよっ‼︎
今日はお前の退院祝いだろっ?」
もしかして…この無邪気すぎる所⁇
この子供っぽいところなのだろうか…
家に着くと隣の家から誰か出て来た。
ガチャ
「ハッ⁉︎」
その子は大きな声でビックリした後
ガシッ
私に飛びついて来た。
さらに力をいれて
ギュッと抱きしめながら
「お前生きてたのか⁈
俺…お前が…し、しししし…泣」
あぁ。死んだと思ったのかな
咲「死んでないよ。
ほら、ピンピンしてる。」
この子は…
顔は覚えてる…名前が出て来ない…。
よし。A君とでも覚えておこう。
A「俺、もーお前から離れないからな。
もー車に轢かれたって聞いた時は
心臓止まるかと思った。マジでよかった。
にしても噂は当てにならねぇな!
ってかAくんてっ…」
離れん…???
A君が話してるのをお兄ちゃんが遮った
翠「おい、しょう、いい加減離れろ」
しょう……?
あぁ‼︎幼馴染の翔‼︎
思い出せた‼︎
お兄ちゃんナイス‼︎
お兄ちゃんが睨むと
翔は驚いて離れた。
なんだかしょう、少し汗かいてない?
今日は別に暑くないのに…
気のせいかな?
お母さん「何やってるのー?
ホラ、早く中入りなさい
外はまだ寒いでしょう?」
私はその場を後にして
家の中へ入って行った。