つめたい彼
「僕は美央のこと好きだよ」
…ちがうちがう
「未央?信じて」
「手、繋ごう」
「…手?どうして」
「恋人なら手を繋げるよ」
「手なんか繋がなくてもそばに居るよ」
「やっぱり嫌いなんだ…」
「…好き、だよ」
そっと手を繋がれた
つめたい
つめたすぎる
まるで鉄を触ってるかのような冷たさ
…冷え性?
でも、違う、これは
「…気づいた?」
「…ロボット…」
こんなに近くにいたのに
気づかなかったなんて
彼はつめたいロボット
生きてないのは彼の方