命の祈り【仮】
Episode2
sideみかる


わたしが入院して1週間。
せいやには逢えていない。

わたしに残された時間は三週間しかない。
せいやに会いたい...
それだけを願って毎日あの日出逢ったベンチへ向かった。
でも、いつになっても彼は現れなかった。

退院したのかな?
もう会えないのかな?
そんなの...

ドキッ、ドキッ...
胸が苦しい。

もしかしてこれって...
そう思ったときだった。
「うぅっ...」
突然の物凄い頭痛がわたしを襲った。

バタッ。
わたしは気を失って倒れた。

ピッピッピ―・・・
目が覚めたときまた聞こえた規則正しく鳴り響く電子音。

寂しい音...
最初に見えたものは病室の天井。
ここ数日でほぼ毎日気を失って倒れる
死がそこまで来てる。

嫌でもわかるタイムリミット。
起き上がろうとしたその時
手がほんの少し痺れていることに気づく...

「え―・・・」

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