命の祈り【仮】
そうかかれた扉を開けるとそこには
人工呼吸器のつけられたせいやの姿があった。
「う、そ...。せいや!せいやー!」
わたしはせいやにかけよって揺さぶった。
そこで夢は終わった。
目が覚めたときまた病院の天井。
「変わらない天井。」
わたしは起き上がり直ぐにICU室を訪ねた
もし、夢が本当ならここにいるはず。
恐る恐る覗くとそこには違う患者がいた。
正夢ではなかった。
心のなにかが解かれて肩の荷が降りた気がした。
「なにしてんの?」
この声は...
後ろを振り替えるとわたしがずっと会いたかった人が立っていた。
「せいや...」
あたしは大粒の涙を流しながら抱きついた。
「おいおい、どうしたんだよ?」
せいやはわたしを優しく抱き締めてわたしは
を撫でた。
わたしはその問いかけを答えずにひたすら泣いた。