命の祈り【仮】

わたしの頭の中は真っ白になった。
せいやが脳腫瘍?
わたしと同じ...?

「助からないんだってさ。手術できない脳の奥深くで余命1ヶ月なんだってさ。」

駆け巡る思考はわたしを動かした。
体は横に座ってたせいやを抱き締めた。

「実はね...わたしも同じなの...うぅ―・・・。」
わたしは泣いた。
せいやもわたしと同じ苦しみを抱えてたなんて、夢にも思わなかった。

「え...」
言葉を失っていたせいやだったが優しく抱きしめた。

それからわたしが泣き止むまでせいやはわたしを優しくなだめてくれた。
それは優しく...

あぁ。残酷な幸せ。

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